胸をぎゅっと掴まれて、涙がこぼれるような小説を読みたかったら―― 。陸上競技・短距離リレーのヒリヒリする瞬間を、小説で読みたかったら――。

青春って最高!宮田珠己著の小説『そして少女は加速する』に、絶賛コメント続々

宮田珠己さん著の陸上青春小説そして少女は加速する

高校陸上部の4継(4×100mリレー)の女子選手たちが、バトンミスで地獄を経験し、そこからインターハイに向けて立ち上がる物語です。

イラスト:カスヤナガト 装丁:宮本亜由美

どうやら、読んだら最後、エモーショナルの渦に巻き込まれてしまうようですよ!
こちらでは、2025. 9号の「小説幻冬」でも、書店員のみなさまから早々にいただいたコメントを、ご紹介させていただきす。

感想を読むだけでも、この小説を読んでいる最中の、手に汗握るドキドキが共有できるので、ぜひご覧になってみてください!

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

努力が必ず報われるとは限らない。
勝負の行方は最後まで分からない。
そんな目に見えない緊張感で、心身が擦り切れながらも、
彼女達は決して諦めない。
少女たちの煌めきに、
何度も心を打たれ、
胸がぎゅっと熱くなりました。
そして、大切な仲間と共に、逆風に立ち向かっていく、
揺るぎない絆に震えました。クライマックスでの、離れ離れになっていた
心と身体が重なり合い、跳躍していくラストが、
やわらかな光と共にずっと残っています。
(紀伊國屋書店福岡本店/宗岡敦子)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

陸上競技のリレーでは、自分のミスがメンバーの悪夢になる。
だからミスをすれば自己嫌悪になってずっと引きずり、再びミスするんじゃ
ないかと思ってしまう。その葛藤する心が痛くて、苦しかった。
しかしそれを克服したら、もっと人間が大きくなれる。
みんなで、ベストが出るように一緒に勝負しようという気持ちが清々しかった。
陸上競技は、ひとりであってもひとりでない。
陸上にかける青春は、とてもも眩しい。
(ジュンク堂書店滋賀草津店/山中真理)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

陸上をテーマにした作品はどれも好きだが
やはりこの作品も好きでした。
トントン拍子に進みそうになると、そうはさせじとする運命の悪戯によって妨害され、
翻弄されながらも、それに必死に時には個人で、時にはみんなで抗っていく
その必死さが、とても心地良かった。
(芳林堂書店高田馬場店/飯田和之)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

部活動をしていたわけではないし、
そんな真剣に走ったこともないのに、
登場人物たちの気持ちが痛いほど伝わってくる……!
たくさんのことを思い悩みながら、それでも走る彼女たちが、あまりにもかっこよくて眩しい!!
最後のリレーの場面では、
気付けば歯ぁ食いしばっていて、
ぐわぁっと体が熱くなって涙が込み上げてきました。
ほんの数十秒の出来事なのに、こんなにも熱く、
目一杯魂が込められている…… ……!
バトンをつなぐ時の緊張感はハンパなく、息苦しいほどの疾走感に、
息を止めて物語に入り込んでしまう。
熱く激しい一冊!
読後の爽快感もたまらない!
たくさんの人に読んで欲しい作品でした!
(TSUTAYAサンリブ宗像店/渡部知華)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

青春時代を、全力で駆け抜ける少女たちの姿に、すごく感動……!!
胸が熱くなりました!
一人一人がみんな主人公でした!
これからも、高幡高校陸上部、ファイト!!
(匿名)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

青春だなー。自分、仲間、ライバル、学校、記録、過去、将来、
高校生っていろいろあるなぁー。全員が主人公だ!
ハツラツとした輝く少女達が駆け
抜ける、圧巻の疾走小説でした。
あかねの「ぴょーんぴょーん」で想いが込み上げて、涙ぐまされるとは……。
(エムズエクスポ盛岡店/菅原幸治)