骨を彩る
定価 1,540円(本体1,400円+税)
発売
※価格、発売日は紙書籍のものです。
- 発行形態:単行本
- ページ数:240ページ
- ISBN:9784344024908
- Cコード:0093
- 判型:四六判
この作品は文庫または新装版でもお楽しみいただけます。
作品紹介
見て見ぬふりをして、喪ったと思っていた、あの人、あの記憶、あの言葉が今、降り注ぐ――。
何も喪わず、傷つかず生きている人なんていない――。
色彩をなくした過去、記憶、日々に、あらためて向き合い、彩ってゆく希望の物語。
妻を喪い、少しずつ妻のことを忘れてしまっている自分に気付く夫――「指のたより」、恩師の葬儀に現れないかつての友人との過去のやりとりをたどり、今彼女に何かを言わんとする女性――「古生代のバームロール」、息子がいじめられているかもしれないという不安を抱えながら、自身の過去の記憶に向き合う母親――「バラバラ」、ゲームの中でしか雄弁になれない童貞――「ハライソ」、転校生のある宗教を信仰している少女と出会い自分たちを苦しめる”普通”について模索する、母親を喪った少女――「やわらかい骨」など、登場する人たちは皆、心のどこかで骨がひっかかっているような、自分の骨が足りないような、何か不安定な喪失感を持っています。その喪失感は、不思議と読者にヒタヒタと浸透し、やがて「私には、ここに穴があったんだ」と、心の沁みのような喪失感を気付かせます。この物語は、読む人によって涙する場所が違う、不思議な物語です。ただ、読後に残るのは鮮やかな希望。注目の新鋭による希望の物語をお届けします。

























