- 2025.07.22
ロードノベルとしての魅力を語ってくれたコメントを集めました~『妻はりんごを食べない』

話題の新刊『妻はりんごを食べない』。
本作の魅力として、「ロードノベルとしての魅力」を挙げる書店員さんも多かった!
実際、日本各地を、北へ南へ‥‥行方の分からない妻を追って、あちこち旅をするのですが、その土地土地の魅力がこれでもか!と描かれています。
書店員の皆さんの声、ぜひお聞きください。
謎が次から次へと出てきて、その中で日本各地の風景も描かれ、この先どうなるのとロードムービーを観ているように夢中で読みました。
(TSUTAYABOOKSTOREそよら成田ニュータウン/真田恵一)
津々浦々の美しさやご当地グルメを追いかけるのも、ひそかに楽しかったです!
(紀伊國屋書店京橋店/坂上麻季)
暁生といっしょになって北から南へ玖美を追いかける旅を楽しみながら、
SNSでコミュニケーションが容易になった今だからこそ、顔を合わせて同じ空間で思いを伝えることの重みを感じた作品でした。
(水嶋書房くずはモール店/和田章子)
ざわざわしながらロードノベルが走り出し、深く永く道が続く人生に、心も旅をする。
しみじみいいなぁと思わされる作品です。
(うさぎや矢板店/山田恵理子)
生まれ持った家族のこと、誰かと作る家族のこと、人生を共にする夫婦のこと、誰かと生きていくということについて、瀧羽さんらしい筆致で描かれていました。
東京から京都、青森、長崎と、私も一緒に旅した気分でした。
(紀伊國屋書店札幌本店/関咲蘭)🍏
夫婦の過去が少しずつ明らかになっていく過程と、旅先の光景とのコントラストが興味深く読めた。
玖美がりんごを食べない理由、共に暮らせない、と語る理由に胸を突かれた。
二人の和解から帰京までが気になり、旅先で結ばれた人々とのつながりがこれからどんなふうに二人の人生を彩るのだろうと、もっと続きの読みたくなる小説だった。
(紀伊國屋書店上智大学店/石澤可菜子)
漠然とした不安、というものを体感しました。連絡は取れるのに、なぜか家に帰ってこない妻……周りの不穏な気配、どうなるのか先が気になって仕方ありません。
大阪、京都、青森から長崎まで知らない地を巡って妻の痕跡を探しながら徐々に真相に近づいていく手応えを感じる場面やその土地の食や人との交流など引き込まれて読みました。
何もかも分かり合えていると思うのは、傲慢でしかないのだと思い知りました。
面白かったです。
(蔦屋書店熊本三年坂/迫彩子)🍏