- 2025.07.21
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夫婦、家族…愛や人間関係についてのコメントを集めました~『妻はりんごを食べない』

話題の新刊『妻はりんごを食べない』。
本作は、穏やかすぎる夫婦に突然訪れた、愛のゆらぎの物語です。大切な人の秘密を追い、禁断の扉を開けてしまう……という展開ですから、夫婦について、家族について、愛について考える方も多かったようです。
書店員さんからも、こんなコメントがとても多かったのが印象的です。さっそく紹介させてください。
あなたの隣にいる大切な人のこと、ちゃんとわかっていますか? と問いかけられているようでグサッときた。
大切な人の心に一歩踏み込む勇気は、とてつもなく大きな愛なんだと気づかせてくれる物語だった。
(未来屋書店春日部店/水上舞)
あまり多くを語らずとも互いに分かり合える相手のはずだったのに、水面下では実に様々な事実が隠れていて、それが明らかになるたびに驚かされ、自分はいったい誰と過ごしてきたのか疑心暗鬼になる気持ちがリアルに表現されていて、二人はいったいどうなってしまうのか結末が知りたくて一気読みしてしまいます。
(有隣堂たまプラーザテラス店/原田明美)
過去の辛い経験があったからこそ現在がある。弱い人を思いやることは、出来るようで出来ない。「妻が不在」の意味を改めて考えさせられました。
((株)ゲオデジタルプロダクツ商品部ゲオ商品課/星 由妃)
ミステリというよりも、人間ドラマ。
ラストにたどり着いた時の、ああ、そうだったんだね……とストンと胸に落ちる感情が切なくも愛おしかったです。
(田村書店吹田さんくす店/村上望美)
どうして? どこに? この物語はどこへ終着するのか?
妻の過去との繋がりを追いながら、ふと自分の夫婦関係が頭をよぎりもしました。
人の気持ちは不確かで、家庭という箱にしまっておくことは出来ないものだ。
(未来屋書店大日店/石坂華月)
人と人とが完全には分かり合えない中で、それでも“相手の人生”と向き合う際の心の揺れ、互いの沈黙や配慮が逆にすれ違いを生んでしまうという点が非常にリアルでした。
考えさせられる場面も多かったですが、とても充実した読書時間となりました。
(紀伊國屋書店グランフロント大阪店/豊永大)
子どもを持たないそれぞれが自立可能な男女は、夫婦としてどのように・どのくらい互いを必要としているのだろうか。周囲の人の生い立ちを自分は受け入れることができるだろうか。
我が身にも起こり得るかもしれない夫婦関係・家族関係における現代の我々に必要な寛容さについて考えさせられる日常ミステリを堪能しました。
(啓文社岡山本店/丸尾英樹)
瀧羽作品の中で、まさに異色。
ひとつ間違えれば幸せがあっという間に崩れ去るような展開。
素直になることは大切なのに、正直に話しても上手く伝わらなかったり、周りが関わると余計に拗れて、とてももどかしい。
ただし、愛情はそこかしこに溢れてる。
誠実さを失わなければ、知りたいことの答えにたどり着けるのかな。
(蔦屋書店茂原店/松浦直美)🍏
身に覚えがあるから胸が閊えるし、想い合える。
信頼とはきっとその先にある言葉なのだと思わせられた。
(ブックマルシェ我孫子店/渡邉森夫)🍏
どうしてかわからないという事は、夫婦の間だけでなくありうる。
お互い作品を機会に旅行に行って話し合う時間を大切にするのもありです。
(有隣堂ららぽーと海老名店/塚田亜紀子)🍏
驚きの展開でハラハラしながら読んでいました。にも関わらず、読後は柔らかくほっとできる。
相手を思うあまりに雁字搦めになってしまう。
自らの想いを、自分で言葉にして伝える大切さを知ることができる物語だと思いました。
(くまざわ書店調布店/山下真央)🍏
妻を追いかける夫。最高でした!
知らなくても良いと思っていた妻の過去を知ることで、自分の知らない妻が見えてくる。
今まで見ていた妻と、過去の妻は。果たして同一人物なのだろうか。
過去と現在が繋がって見えてくる2人の未来。
語り合うことの大切さが心に余韻を残しました。
(文真堂書店ビバモール本庄店/山本智子)🍏
仲のいい夫婦、のはずなのに随所に感じられる遠慮というか距離感というか。
玖美に対する暁生の態度が不可解に思えて、そわそわしながら読みました。
(玖美の秘密には驚かされました! なんと、そういう事情だったとは!)
ふたりが、それまでよりも幾分か、心を見せ合うラストには勇気づけられます。
(福岡金文堂 行橋店/富山未都)🍏
冒頭から読み進めるにつれ不穏な空気がどんどん濃くなり、最後の最後でやっとホッとできました。
信じる気持ちの大切さと、それ以上に、大事な人にはきちんと理解してもらえるまで伝えることの大切さを感じました。
(未来屋書店姫路大津店/沖川幾美)🍏
色々な夫婦の、家族のかたちがあって、そこには色々な事情も考え方もある。
“他者”だけど“他人”ではない……どこまで甘えていいのか踏み込んでいいのか、
簡単なようでいて実は難しい関係なのだと思わされました。
(紀伊國屋書店相模女子大学ブックセンター/藤井亜希)