- 2025.07.18
ミステリー?ロードノベル?愛の話…?
瀧羽麻子『妻はりんごを食べない』に届いた書店員さんのコメント、「小説幻冬」にてご紹介!

読み始めたら止まらない!と話題の、瀧羽麻子さんの新刊『妻はりんごを食べない』。
発売前から、書店員さんからたくさんのコメントが届きました!さっそく「小説幻冬(2025.7月号)」にて、ご紹介させていただいたので…一人でも多くの皆さんに聞いてほしくて、こちらでもご紹介!
家出でも、失踪でもない、謎の不在が続く状態。
その異常事態に、続きが気になり、ページをめくる手が止められません。
そして、重なり合う秘密が解き明かされる、驚きのクライマックスに、目を見張り、息を呑みました。
夫婦だからといって、全てを分かり合えているとは限らない。すれ違いと違和感の折り重なりが、心に変化をもたらしていく様子に、
圧倒される面白さ!
(紀伊國屋書店福岡本店/宗岡敦子)
疑惑が疑惑を呼び、土地の風景とともに、少しずつ真相が明らかになっていくストーリーに熱中した。
人間心理の不確かさを浮き彫りにするミステリー。
秘密を知って、少しずつ二人の本当の心の距離が縮まっていく予感に心が震えた。
(ジュンク堂書店滋賀草津店/山中真理)
津々浦々の美しさやご当地グルメを追いかけるのも、ひそかに楽しかったです!
(紀伊國屋書店京橋店/坂上麻季)
良い人と良い行いしか出てこないのに、ハラハラドキドキさせられる物語運びの妙を堪能しました!
(エムズエクスポ盛岡店/菅原幸治)
暁生といっしょになって北から南へ玖美を追いかける旅を楽しみながら、SNSでコミュニケーションが容易になった今だからこそ顔を合わせて同じ空間で思いを伝えることの重みを感じた作品でした。
(水嶋書房くずはモール店/和田章子)
過去の辛い経験があったからこそ現在がある。弱い人を思いやることは、出来るようで出来ない。「妻が不在」の意味を改めて考えさせられました。
((株)ゲオデジタルプロダクツ商品部ゲオ商品課/星 由妃)
ざわざわしながらロードノベルが走り出し、深く永く道が続く人生に、心も旅をする。しみじみいいなぁと思わされる作品です。
(うさぎや矢板店/山田恵理子)
あまり多くを語らずとも互いに分かり合える相手のはずだったのに、水面下では実に様々な事実が隠れていて、それが明らかになるたびに驚かされ、自分はいったい誰と過ごしてきたのか疑心暗鬼になる気持ちがリアルに表現されていて、二人はいったいどうなってしまうのか結末が知りたくて一気読みしてしまいます。
(有隣堂たまプラーザテラス店/原田明美)
淡々とした会話に、この夫婦の関係性のリアリティがあった。
読み進めないと分からない展開は、まるでミステリー。
(紀伊國屋書店さいたま新都心店/大森輝美)
ミステリというよりも、人間ドラマ。
ラストにたどり着いた時の、ああ、そうだったんだね……とストンと胸に落ちる感情が切なくも愛おしかったです。
(田村書店吹田さんくす店/村上望美)
訪れる土地の風景が浮かび、まるでノンフィクションを読んでいるかのよう。追体験している気持ちになり、ドキドキが止まらない。
不穏なミステリー感が漂う物語は、隠されていた真実が紐解かれていくうちに違った様相を帯びてくる。
主人公は大事な人の秘密を追うことで、自分自身とも向き合っていく。確かな希望の光に包まれ、人を愛することの尊さを感じた。
読後深い余韻が残る物語。本当に素晴らしい作品でした!
(紀伊國屋書店久留米店/池尻真由美)
展開があまりにも読めなかった!
もしかして、ミステリー? それともどろどろの愛憎劇?
どんなタイプの物語なのかも予想がつかずに引き込まれていった。
そして、主人公の暁生と一緒になって、不安になり寂しくなり、居た堪れなくなった。
(未来屋書店四條畷店/安藤由美子)
色々な夫婦の、家族のかたちがあって、そこには色々な事情も考え方もある。
“他者”だけど“他人”ではない……どこまで甘えていいのか踏み込んでいいのか、
簡単なようでいて実は難しい関係なのだと思わされました。
(紀伊國屋書店相模女子大学ブックセンター/藤井亜希)
唐突に訪れた関係の変化にとまどい、日を追うごとに高まっていく不信と不安、最悪の結末への予感の恐怖はさながらサスペンスのようで、そしてなにより一つの疑問への答えが出て安堵すると同時に、その次の疑問が生じさまざまな答えを追い求める様は、ミステリーそのものだ。
さらには各地の風光明媚な景色や、各地の食などを織り込み、日常と地続きで日々の営みであることを強く意識させる。
感情のジェットコースターを味わわせつつも、言葉で面と向かって伝える大切さを匂わせる抒情と示唆に溢れた作品。
(元・書店員/河野邦広)
著者さんのイメージを大きく変えられたお話でした!
帰ってこない妻に、当事者の主人公よりも焦りを募らせ、主人公よりも妻に怒って、もしかして、無事じゃないのか? とハラハラさせられ……
先の読めない展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
(TSUTAYA中津店/稲益真理)
あなたの隣にいる大切な人のこと、ちゃんとわかっていますか? と問いかけられているようでグサッときた。
大切な人の心に一歩踏み込む勇気は、とてつもなく大きな愛なんだと気づかせてくれる物語だった。
(未来屋書店春日部店/水上舞)
何が起きているのか、なぜ帰ってこないのか、どこにいるのか……生い立ちや過去が明らかになっていき、真実が明らかになった時の衝撃……!
(TSUTAYAサンリブ宗像店/渡部知華)
タイトルの付け方が面白いと思うと同時に、夫婦の在り方について考えさせられました。
(未来屋書店水戸内原店/菊地愛美)
夫婦の生活には不満不服もなさそうなのになぜ? もしかして主人公は気付かずに何かやってしまっているのだろうか? それとも妻の不貞? 気になる気になると一気読み。主人公の感情があまり激しくないどころか起伏がなく、それがまたサスペンス味を帯びていてなかなか読ませるなと思った。
そしてタイトルが何より秀逸。知っているようで知らないことを表していてゾクッとしました。
(宮脇書店ゆめモール下関店/吉井めぐみ)
どうして? どこに? この物語はどこへ終着するのか?
妻の過去との繋がりを追いながら、ふと自分の夫婦関係が頭をよぎりもしました。人の
気持ちは不確かで、家庭という箱にしまっておくことは出来ないものだ。
(未来屋書店大日店/石坂華月)
人と人とが完全には分かり合えない中で、それでも“相手の人生”と向き合う際の心の揺れ、互いの沈黙や配慮が逆にすれ違いを生んでしまうという点が非常にリアルでした。
考えさせられる場面も多かったですが、とても充実した読書時間となりました。
(紀伊國屋書店グランフロント大阪店/豊永大)
一向に帰る気配のない妻と不安な想像が膨らみっぱなしの夫……
ミステリアスな展開にハラハラし、摑めそうで掴めない真実に翻弄されながらも、2人の再会を今か今かと願わずにはいられなかった。
(BOOKSえみたす富士吉原店/望月美保子
夫婦の過去が少しずつ明らかになっていく過程と、旅先の光景とのコントラストが興味深く読めた。
玖美がりんごを食べない理由、共に暮らせない、と語る理由に胸を突かれた。
二人の和解から帰京までが気になり、旅先で結ばれた人々とのつながりがこれからどんなふうに二人の人生を彩るのだろうと、もっと続きの読みたくなる小説だった。
(紀伊國屋書店上智大学店/石澤可菜子)
話が進むにつれどんどん不安になるのですが、安心して読んでください。
この作品は、数々の優しさで包んでくれる作品で読者を魅了している瀧羽作品です。どんどん不安に陥り、そして温かく包まれてください。
(蔦屋書店長野徳間店/宮川謙一)
謎が次から次へと出てきて、その中で日本各地の風景も描かれ、この先どうなるのとロードムービーを観ているように夢中で読みました。
(TSUTAYABOOKSTOREそよら成田ニュータウン/真田恵一)
子どもを持たないそれぞれが自立可能な男女は、夫婦としてどのように・どのくらい互いを必要としているのだろうか。周囲の人の生い立ちを自分は受け入れることができるだろうか。
我が身にも起こり得るかもしれない夫婦関係・家族関係における現代の我々に必要な寛容さについて考えさせられる日常ミステリを堪能しました。
(啓文社岡山本店/丸尾英樹)
読書中「もう、お互いぶちまけてくれ!」と何度思ったことか。
タイトルの意味、二人の秘密を見届けて欲しい!
(東京旭屋書店新越谷店/猪股宏美)
一気にたくさんご紹介させていただきましたが、こうして丁寧にコメントをくださった書店員の皆さん、本当にありがとうございました!
本当はみなさん、もっとたくさんの言葉を重ねてその思いを伝えてくださっていたのですが、ここでは、少しでも色んなコメントをご紹介するために、コンパクトに展開させていただきました。