できる人は5分間で仕事が終わる

「優先順位」「今すぐやる」「トゥドゥ・リスト」「スケジュール」「嫌な仕事から始める」「流れに任せてしまう」。本書はまず、こうした人気のタイム・マネジメント手法に失敗する人が多いことに目を向け、その理由を、各手法の利点・不利点を明らかにしながら説明します。次に、その説明を踏まえ、タイム・マネジメントを機能させる要素として、（1）仕事には集中が必要だが、人間の集中力には限りがあること、そして、（2）大きな仕事をする場合には、抵抗感が生まれること、に注目します。「注意の行き届く量を超えて仕事を引き受けても、良い仕事は出来ない」、「難しい仕事には、どうしても抵抗感が湧くが、そこから逃げようとすると、簡単な仕事ばかりするようになる」ということです。本書は、そうした検証の上で、全く新しい仕事のシステムを提案します。「長い時間、仕事を続けても集中が持続しないので、タイム・リミットを設けて複数の仕事に取り組むのはどうか」、「抵抗感の湧く仕事から片付けるとどうなるか」、ということになるでしょうか。では、どのようにタイム・リミットを設けるか？　複数の仕事をどうローテーションさせるか？　抵抗感はどう克服するか？　それは、読んでのお楽しみです。「期限の効果」「SWEET法」「短距離ダッシュ法」「二等分法」。本書はタイム・マネジメントに関する斬新な提案に溢れた英国のベストセラーです。翻訳書である私も、本書の内容に触発され、ビジネスマンとしての仕事をしながら、本書に関する企画・契約・翻訳・出版手配を半年でやり遂げました。本書の内容が、実際に役に立つことの、一番の証明であると思っています。